バイオレットキング
極々大粒で、とても甘い。青リンゴのような香りが清涼感を加えている。
直売時期 9月下旬~10月上旬
摘み取り体験 ×
ジュース ×
甘さ ■■■■□
コク ■□□□□
香り ■■■■□
食感 サクサク
皮の厚さ 非常に薄い
粒の大きさ ■■■■■
粒の形 四角柱のような
交配親 ウィンク×シャインマスカット
作出 志村葡萄研究所
樹勢 最も強い
耐病性 中程度(黒とう病にも弱く、べと病にもなる)
裂果 よくある
【味の特徴】
シャインマスカットの改良品種。
まず、極々大粒の見た目に驚く。食べると強い甘みを感じるが、鼻から抜ける青リンゴのような独特の風味があるため、甘さだけではない楽しみがある。
酸味はほとんどないため子どもにも人気だが、必ず粒を半分以下に切って食べさせたい。
皮は非常に薄く、えぐみや苦みもないため、ほとんど感じることなく食べることができる。
本種は裂果が多いので当園では少量しか栽培しておらず、房では販売することが難しいため、味くらべBottleなどで見かけたらぜひ試してほしい。
【おすすめの食べ方】
冷蔵庫で冷やすと、香りとサクサク感が強調される。
粒が非常に大きいので半分以下に切って食べるとよい。(特に、子どもに食べさせるときは必ず適切な大きさに切ってほしい。)
見た目でまずインパクトがあり、香りも清涼感があるため、上品な食後のデザートとして楽しむことがお勧め。
【栽培特性】
樹勢がとにかく強い。延長枝の先端から出る枝は親指より太い枝が出ることが多く、誘引に苦労する。また、芽傷を入れても芽が飛びやすく、花も付きにくいので栽培が難しい品種だと思う。
耐病性はシャインマスカットと同程度だと思われるが、黒とう病に対して多少強くなっている気がする。2024年は一部にべと病が出た。
果梗が伸びない。とにかく短い。極々大粒にもかかわらずこのような特徴のため、この品種独自の花穂整形と摘粒方法が必要。
成長するにしたがって果頂部に小さなヒビが入りやすいため、果梗が伸びないことも併せて販売できるような房にすることが非常に難しい。
着色も弱く、果頂部がほんのりピンクに色づく程度。
こういった品種をカタログのような出来栄えにするため技術を磨いていきたい。
※味の特徴は園主の主観です。
※おすすめの食べ方が他にある場合はぜひ教えてください。
※栽培特性は当園での特性を記載しています。ぶどうの特徴は天候、地質、周辺環境、栽培状況など様々な要因で変化します。
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