マスカットノワール

【味の特徴】

シャインマスカットの改良品種。
味の分類としてはシャインマスカットに似ているが、紫ぶどうらしくコクが感じられる。単純な甘みではない分、よく噛んで楽しみたい。
粒の大きさはシャインマスカットより少し小さいので、そのままパクパクと食べやすいサイズ。
紫ぶどうではあるが巨峰のようなマット調の色合いではなく、光沢があり濃い紫色になる。ぶどうの中では珍しい発色なので、見た目も楽しんでいただきたい。
皮の厚さはシャインマスカットよりも多少厚いが、十分皮ごと食べることができる。

【おすすめの食べ方】

冷蔵庫で冷やして、そのまま食べるとよい。日持ちがいいので、房で購入して毎日少しずつ食べることもできる。(房のまま冷蔵庫に入れてどれくらい保存できるか実験したところ、1か月経過後も食べることができた)
皮をよく噛むとコクが感じられるが、薄い渋みもある。単純な甘さではないところが本種のいいところなので、それも含めて他種と比べると楽しい。
本種の特徴である光沢のある紫色はぶどうでは珍しい。ぜひサラダなどに添えて、見た目と味のアクセントとして楽しんでいただきたい。

【栽培特性】

春の発芽が他種と比べて遅いため心配になるが、しっかりと芽吹いてくれる。
樹勢はシャインマスカットより強いが、太い枝が出るのではなく、いつまでも伸び続けるような強さがある。
当園では生理障害が他の品種より出やすく、特にモザイク葉奇形葉と縮果症が出やすい。
特に縮果症がやっかいで、激発すると房の半分を落とすことになる。しかし、それを心配して副梢の整理を行わないでいると、暗くなりすぎて下葉が落ちる。難しい。
耐病性については、他のシャインマスカット系品種と同様に黒とう病に弱い。さらに本種はシーズン後半でも枝が伸び続けるため、その枝に発病しやすい。
シャインマスカット系の品種は樹齢がある程度ないと粒が大きくならないが、本種はその特徴が顕著で、しっかりとした粒にするには他の品種+1~2年が必要。

※味の特徴は園主の主観です。
※おすすめの食べ方が他にある場合はぜひ教えてください。
※栽培特性は当園での特性を記載しています。ぶどうの特徴は天候、地質、周辺環境、栽培状況など様々な要因で変化します。

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