剪・定・完・了!と、食べ放題について
晴れ間を見ながらちょぼちょぼやっていた剪定が終わりました!
写真、くっらい!(これでもお昼くらいです。)
太平洋側と違って毎日雨が降るので仕方ないですね~
今年は切っちゃいけない枝を切るという失敗が1か所のみだったので大成功!でしょう。
調子よくパチパチと切っていると毎年やってしまうんですよね、、、
さてさて、剪定しながら考えていたことがあります。
それは、食べ放題の是非についてです。
食べ放題、収穫体験、摘み取り体験、、、
名前はいろいろですが、そういったもののことです。
「ぶどう園をやっています。」というと聞かれることが多いのは、”食べ放題とかやるの?”と”ワインやるの?”です。(ちなみにワインはやりません。)
食べ放題、、か~
楽しいですよね~
家族と、友達と、恋人と。夏の暑い時期に自分で摘み取ったぶどうを食べる。
絶対楽しいですよね。
でも、ぶどう園を経営する立場からすると、色々考えちゃうことがあるわけで。
一つ目は、ぬるいぶどう美味しくない問題です。
美味しくないは言い過ぎかもしれませんが、ぶどうを味わう上で温度は重要な要素なんです。
どういうことかというと、ぶどうに半分以上含まれる果糖は冷やすと甘みを感じやすくなる糖で、つまりはぬるいと甘みを感じにくいわけで、、
しかも、ぶどうの収穫時期は8~9月。暑いのにぬるいぶどう。
う~ん。
二つ目は、そんなにたくさん収穫できない問題。
ぶどうって、一房食べたら満足しません?
ということは、一回しかハサミを入れないわけで。
体験としてはどーなのよ?という話。
もちろん、二房目を食べる方もいらっしゃると思いますが、、、、
それって、ぶどうを美味しく食べてるか?と言われると微妙なところではないですか?
食べ放題だから、、元を取りたいから、、無理やり食べるけど、食べれば食べるほど満足度が下がっていく。
それって、来園者の方にとっても、ぶどうにとっても、ぶどう園にとっても不幸なことで。
う~ん。
三つめは、料金設定を高くしなければいけなくなる問題。
例えばイチゴやブルーベリーや栗の収穫体験だと、収穫作業自体が農家にとって時間がかかる作業なので、それをお客様にしていただくことで価格を低めに抑えることができるという実態があります。
ぶどうは、、、収穫にあまり時間がかかりません。
そうなると、食べ放題の料金は(来園者の方が食べるであろう量の平均×単価)という単純な式になってしまいます。(収穫に時間がかかる果樹だと、農家の収穫にかかる時間分を引くことができる)
そうすると、食べ放題だと大人一人3,000円、子供一人1,500円とか?
大人二人子供二人の家族で体験したとすると9,000円。
高い。少なくとも私はそう思います。
他にも、いろいろな問題点が、、、
もちろんこれらの問題に目をつむり、従来通りの食べ放題を実施することもできます。
でも、それって、誰が幸せになるの?誰がワクワクできるの?
”こんなもんか””なんだかがっかり”こんな風にならない?
自分から見て問題のあるサービスは、絶対に提供したくありません。
そんなわけで、考えています。
来園者の方も、ぶどうにとっても、ぶどう園にとっても良い方法を。
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