家庭でぶどう栽培を始める前に!~ぶどうの品種が違うとなにが変わるの?~

家庭でぶどう栽培を始める前に!~ぶどうの品種が違うとなにが変わるの?~

家庭でぶどう栽培を始める前に考えて欲しいことシリーズ③!
今日はぶどうの品種が違うとなにが変わるの?です。

家庭でぶどう栽培を始める前に!リンクまとめ
①屋根ありか?屋根なしか?
②地植えか?鉢植えか?
③ぶどうの品種が違うとなにが変わるの?(本記事)


味が変わります!見た目が変わります!というのは当然として、、
それ以外の部分を考えていきます。

栽培上では大きく分けて①樹勢②病気に対する抵抗性③実の割れやすさ④花の付きやすさが変わります。

【①樹勢】
品種によってぶどう樹が伸びようとする力が違ってきます。
「そんなの、強い方がいいんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、そんな簡単な話しでもないんです。

強樹勢の品種を小さい面積で栽培しようとした場合、枝が暴れることになります。
そうすると、実に栄養を送らなければいけない時期でも、枝ばかりに栄養が行くことで甘くならなくなったり、、、
どんどん新芽が出ることで、余計に手間がかかるようになってしまったり、、、
その新芽を放っておくと、そこから病気になったり、、、(新芽は病気になりやすい)
色んな不利益が生じます。

なので、小さい面積で栽培したい方は樹勢が弱い品種をお勧めします。
(ちなみに、樹勢の強弱は”ブドウ品種総図鑑”という本に載ってます)

【②病気に対する抵抗性】
品種によって病気に対する抵抗性が全然違います。
例えば、クイーンニーナは黒とう病に強い一方でべと病には弱く、シャインマスカットはべと病に強い一方で黒とう病に非常に弱いです。

病気によって発症しやすい時期と原因が違うので、品種に合わせた防除が大切になってきます。
ちなみに、はやりの大粒ぶどうは全部病気に弱いため、露地で無農薬栽培や低農薬栽培はできません。

もし露地で低農薬栽培を目指す場合は、比較的病気に強いアメリカ系ぶどう(代表:デラウェア)をおすすめします。

【③実の割れやすさ】
ぶどうは収穫直前の大雨で実割れすることがあります。
これもやはり品種によって違うんですね~

例えば、皮ごと食べられる紫ぶどうの”ナガノパープル”(妻が好きなぶどう)は割れやすいことで有名。
実が割れると、数日でそこからカビが生えて房全体に広がり、、、悲惨!

ちなみに、みんな大好きシャインマスカットは実割れしにくいぶどうです。

ぶどうは収穫して実を食べることが目的なので、実割れしにくいものをお勧めします。

【④花の付きやすさ】
これ、盲点になることが多いです。
実ができる前には必ず花が咲きますが、、品種によってはこの花が付きにくい品種があります。
花がなければ実もできず。シーズン早々に収穫できないことが確定してしまいます。

例えば、”ウィンク”というぶどうは花がつきにくく、これを親にしたぶどうも花が付きにくい傾向にあります。最近の人気品種だと”マイハート”が該当します。
こういった品種に花をつけるための技術もありますが、、、
家庭菜園では避けた方がいいでしょう。

ちなみに巨峰を親にもつ”BKシードレス”や祖にもつ”クイーンニーナ”はとても花をつけやすい品種。一つの枝に3つもつけることも。
初めてのぶどう栽培ならこういった品種をお勧めします。


んじゃ、結局なにがおすすめなのよ!?というのを次回で解説します!

スタッフ募集ページはこちら→スタッフ募集
直売情報はこちら→ぶどう直売
ぶどう狩り情報はこちら→ぶどう狩り
ジュースやジェラートについてはこちら→キッチンメニュー
品種紹介はこちら→スンゴク詳しい品種紹介

コメント