おうちでシャイン1年目のまとめ
鉢植えぶどうで、おうちでもシャインマスカットを収穫しちゃおう!そんな企画をインスタグラムで2022年4月から行っています。
今回はそのまとめを行います。
4月
必要なものをホームセンターで購入してきます。
左から培養土・鉢・オベリスク・誘引テープ・肥料・苗です。(写真には写っていませんが
鉢底石も買いましょう。庭の小石でも可)
ポイントとしては、ぶどう苗は「挿し木苗」を購入すること。
ホームセンターには、価格の高い「接ぎ木苗」と安い「挿し木苗」が売られています。接ぎ木苗というのは、別の強い品種にシャインマスカットの枝を付けたもののことです。
接ぎ木苗は挿し木苗より元気で早く成長したり、地植えした時に致命的な虫の被害から苗を守る機能があったりしますが、鉢植え栽培の場合は木の勢いをできるだけ抑えて栽培する必要があります。
そのため、挿し木苗の方が適しているというわけですね。
材料が揃いましたら、植え付けを行います。
鉢底石と土を鉢の半分ほどまで入れてから苗を植えます。この時、根は渦巻状になるように均等に配置します。
深植えしすぎないように、元々土に埋まっていた部分まで土をかぶせましょう。
植えた後は、芽を5つほど残してカットします。
もったいない気もしますが、これをすることで元気な芽が出るようになります。
この後は、オベリスクを立てて水をたっぷりあげて完了です。
5月
元気な芽が出てきたことを確認した後、「芽かき」を行います。
この作業で栄養の噴出口である芽の数を制限し、必要な芽だけに栄養を集中させます。
初めの芽かきは元気のいい2芽を残して、その他を手で取りましょう。写真だと、上から3番目の芽は不要なので取ることになります。
この時期から水やりもしっかり行います。
ぶどうは加湿にも乾燥にも強い植物ですが、「表土が乾いたらたっぷりと」を目安に随時行います。
気温の低い時期は1週間に1回くらいだったりしますが、夏になると毎日水やりする必要がある時期もあります。
毎日観察してお世話してあげてください。
余談ですが、本当に元気のいい苗(巨峰系に多い。クイーンニーナとか)は1年目から花を咲かせます。人差し指の先のものが花の赤ちゃんですね。
このままつけておけば6月ごろには花を咲かせて実になりますが、1年目は必ずカットしましょう。
収穫してみたい気持ちはとてもとってもわかりますが、1年目の苗から取れる実は、まともなものができないうえに成長を阻害します。心を鬼にしてカットしましょう。
6月
このくらいから光合成も活発になり、自分で生産した栄養で成長を始めます。水やりをしっかりしてください。
5月に2つに制限した芽も、一番成長のいい芽を残してカットしてしまいましょう。
ぶどうはつる性植物のため、大きくなってくると写真のように体を支えるための「巻きひげ」をつけるようになります。
自然界では重要な役割を果たす巻きひげも、栽培する上では邪魔になるので見つけ次第手で取るようにしてください。
写真のように伸びてきたら、「誘引」を行います。
一つ目の支柱支えにぐるっと1週させるイメージです。
誘引テープを使って止めていきましょう。
ポイントは、無理をしないことです。ぽきっと折れたら悲しいですからね。(すぐに新しい芽が出てきますけど。)
7月
ぶどうはその年に出た枝からも、さらに枝を伸ばす植物です。
そのまま放置すると、栄養が分散したり、風抜けが悪くなって病気になったりといいことがありません。
そのため、そのような枝があれば葉っぱ1枚残してカットしましょう。
元気な株は、カットしたところからも新たな芽を出し、それをカットしてもさらに芽を出し・・・と、ぐんぐん成長していきます。
毎日ぶどう樹を見て、成長を楽しんでください。
8月
8月になるとだんだん成長の勢いが衰えてくるものも出てきます。
そこで、上旬ごろには成長している芽の先端をカットしてあげましょう。
これを行うことで、残った枝に栄養を貯め始めます。
この栄養は、越冬や来年の芽を出すエネルギーとして使われるので必ず行ってください。
元気な株はカットした後も新たな芽を出しますが、これらは葉っぱを1枚残してカットしてください。
11月
11月下旬になると、葉っぱが落ち始め水も吸い上げなくなり、本格的に越冬準備に入ります。
完全に落ち切ったところで、今年伸びた枝の長さを半分にします。
すごくもったいない気がしますが、これも来年の成長のため・・・です。
この苗の場合は、円の半周ほどの位置でカットしました。
その他には、葉っぱの柄や、今年伸びた枝からさらに出た枝をすべてカットします。
1年間の流れはこのような感じです。
この苗は思ったより成長しなかったので、再来年初収穫になりそうです。
収穫を楽しみに・・・来年も頑張りましょー!
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