ぶどうの本を紹介します!パート1
さぁ!始まりました。ぶどうの本をひたすら紹介していくコーナーです!
ぶどう栽培の本ってたくさんありますが、それぞれ目的が違って書いてあることも違うんですよね、、
新規就農の際にとにかく端から買って読んでましたが、書いてあることの違いに迷う迷う。
そんなわけで、自分の頭の整理も兼ねてどんなことが書いてあるのかまとめていきます。
第一回は「ブドウの作業便利帳」です。
タイトルからは、季節ごとの作業や防除・注意点などがまとめられている本なのかな~?といった感じを受けましたが、そこには重点が置かれていないんですよね。
この本の重点は、「高品質を保ちながら、最大量を収穫するためにはどうするか?」というところにあります。(私はそう読み取りました。)
ブドウの生理を見つめなおし、今までの栽培方法に改善点を提案していく、、
特に特徴的なのが、物質生産理論とそれを支える最適な葉面積指数(LAI)を科学的に明らかにして説明したところです。
光合成は葉っぱで行っているので、葉を増やせば光合成量が増える。しかし、葉っぱを増やしすぎると葉っぱ同士が重なって下の葉っぱに光が届かなくなる。そうすると下の葉っぱは光合成量より呼吸量が増えて、ぶどうにとって負担になってしまう。
また、光合成で物質が作られるが、その分配は木の状態によって根や枝にいくのか実にいくのかが決まる。果樹農家としては、実にいくような状態にしたい。
、、、どうする?
こんな疑問への一つの答えが書いてある。。。そんな本だと思います。
ちなみに、この本ではシャインマスカットを10aあたり3トン(慣行の2倍ほど)収穫できると紹介があります。
ただ、筆者は島根県を拠点としている方。
日照時間が全国でも有数の短さである富山県で同じ栽培方法が使えるかは、、、ちょっと疑問。
この本に書いてある考え方を取り入れつつ、自分の園で実験を続けていく、、、
そういう努力が必要なのかな?そう思いました。
ちなみに、まったく家庭菜園向きではありません。
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