ぶどうの本を紹介します!パート3

ぶどうの本を紹介します!パート3

「シャインマスカットの栽培技術」

1品種の栽培技術に特化した本。
農産物の栽培本でこういった本はとっても珍しい。それだけシャインマスカットが、消費者・生産者・流通業者にとって素晴らしい品種ということですね。

本の内容は山梨県・岡山県・山形県における生育と栽培管理が書かれており、各県の土壌や気候を想像しながら「どうしてそういう栽培を行っているんだろう?」という風に考えるととっても面白い。
また、その違いから「じゃあ富山県ではどうすればいいんだろう?」と考えるきっかけになりました。

その他には長期貯蔵技術についても記載があります。
年末年始になってもシャインマスカットがスーパーに並ぶのは、この技術のおかげということですね。

この長期貯蔵技術と、超早期加温技術(4~5月に収穫できる)と二期作栽培(休眠させずに実を取る技術)を併用し、品種を選定すれば一年中フレッシュな国産ブドウを食べることも可能・・・!?
ぶどう園経営を成功させた後の、次の夢として温めていたりいなかったり・・・。

ぶどうの栽培技術は巨峰を基準に書かれていることが多い(巨峰より病害に弱いとか、巨峰より樹勢が強いとか)ですが、今後はシャインマスカットを基準に書かれることが増えてくるかもしれません。
シャインマスカットの改良品種も市場に出回りだしましたし、この本をよく読んで品種特性をつかみたいです。

ちなみに、この本はぶどう農家向けに書かれていると思うので、家庭菜園で栽培したい場合はあまり参考にならないかもしれません。

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