摘粒ダッシュ!
摘粒はスゴイ大変。マジです。
これまで、
芽が出て、
枝を誘引して、
ジベ処理をして、
ぶどう達のお世話を続けてきました。
でも実は——
今が一番忙しい。
ぶどう農家の本気はここからです。
その名も、
摘粒(てきりゅう)。
ぶどう一房についている粒を減らして、
形を整える作業です。
聞くと簡単そうですが……
これが大変。
そして、
ぶどう栽培で最も重要な作業の一つ。
と言っても過言ではありません。
100粒を35粒へ
今のぶどう。
一房には100粒近い粒がついています。
このまま放置するとどうなるか。
粒が押し合い、
ギュウギュウになり、
形が悪くなる。
大粒にもなりにくい。
そこで、
一粒一粒ハサミで切りながら、
最終的に
約35粒
まで減らします。
つまり、
約3分の2を切る。
なかなか思い切った作業です。
摘粒前と後


房の未来を決める仕事
摘粒は単に減らせばいいわけではありません。
どの粒を残すか。
どの粒を切るか。
その選択で、
房の形が変わります。
つまり、
お客様が見ているぶどうは、
実は数か月前に
「ここを残そう」
と決められたものなんです。
さて問題です
今期のイノハラぶどう園。
ぶどうは何房あるでしょう?
正解は——
15,000房。
ちゃんと数えました。
(ホントはジベ処理の時につけたクリップの数を数えてました。)
計算してみた
摘粒にかかる時間は、
簡単な房で30秒。
難しい房だと4〜5分。
平均すると、
だいたい2分くらいでしょうか。
では計算してみます。
15,000房 × 2分
=30,000分
=500時間
一日8時間作業すると……
62.5日。
……
……
いや長いな。
一か月しかないんですが
摘粒には適期があります。
ぶどうが大きくなりすぎる前に終わらせたい。
つまり、
だいたい一か月くらいで終わらせたい。
しかし計算上は62.5日。
倍以上。
どう考えても一人では無理。
希望の光
そんなわけで、
イノハラぶどう園は今年も
スタッフの皆さんに助けてもらっています。

みんなで並んで、
黙々と。
チョキチョキ。
チョキチョキ。
気がつけば何百房も終わっている。
本当にありがたいです。
今年はさらに心強い
今年は普段のスタッフさんだけでなく、
摘粒の日だけ来てくださる方々の力も借りています。
ぶどうは待ってくれません。
でも、
みんなで力を合わせれば追いつける。
そんな気がしています。
ぶどうとのレース
摘粒が終われば、
また次の仕事。
その頃にはぶどうもさらに大きくなっています。
こちらが走るか。
ぶどうが成長するか。
毎年恒例のレースです。
繁忙期もあと少し。
ぶどう達に負けないように、
今年も全力ダッシュで頑張っています。
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