ぶどうの本を紹介します!パート2

ぶどうの本を紹介します!パート2

今回はこちらの本↓「ブドウの新短梢栽培」を紹介します。

この本は最も回数多く読んだ本かもしれません、、

というのも、ぶどうの省力栽培方法(いまや当たり前すぎて省力とは言えないかもしれませんが、、)である、短梢剪定を詳しく解説した本だからです。

ぶどうの剪定方法は2種類(長梢剪定、短梢剪定。他にも中梢とかありますがオーソドックスなのはこの二つ)ありますが、長梢の方は自由度が高くて高品質なぶどうが栽培できる反面、技術力が問われる栽培方法、、
それに比べると、作業が単純化されており剪定以外でも省力的に栽培できる方法が短梢剪定です。

その他の特徴としては、ぶどうの樹勢を中庸に抑えて栽培することに主眼が置かれている点でしょうか。

中庸に抑えるために、
・苗木は素地植え(肥料を入れずに植えつける)
・草生栽培(草の力を利用して肥料分をコントロール)
・礼肥主体(元肥よりも早めに施肥することで、次年度生育期間の窒素を減らす)
・葉面散布推奨

といったように、他の栽培本にはあまり記載のない栽培方法を紹介されています。
(その分、他の本と一緒に読むと混乱するかも、、)

個人的な感想です(全部そうですケド)が、ひと房500gくらいで平均的な粒の大きさのぶどうを安定的に栽培したい場合にはとっても適した栽培方法なのかな?と思っています。
なので、ひと房1キロを超えるような贈答用の立派なぶどうを栽培するには別の栽培方法を試した方がいいかもしれません。

家庭菜園で割と大きな面積を用意してぶどうを栽培できる方(50平方メートル以上)にはとってもおすすめの本です。
(50平方メートルで栽培すると、うまくすれば100房以上収穫できます。)

ちなみにこの本は2001年に初版が出ていますが、重版に重版を重ねて私が持っているのは第18刷目です。
ぶどう栽培本の大ベストセラーと言えるのではないでしょうか!?

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