ねじってひねって誘引中
今週のイノハラぶどう園は、
“ぶどうらしい作業”をひたすら行っていました。
その名も——
誘引(ゆういん)。

ぶどう農家にとっては超重要。
でも、他の果樹ではあまり見ない作業です。
ぶどうは“自立できない植物”
ぶどうって、実は——
自分で立てません。
ツル性植物なので、
何かにつかまって伸びる前提。
つまり、放っておくと
あっちへフラフラ
こっちへクネクネ
自由すぎる。
そこで必要になるのが、
枝を棚へ固定する「誘引」です。
あま〜いぶどうに必要なもの
突然ですが問題です。
あま〜いぶどうを作るために、
最も大切なものは何でしょう?
肥料?
水?
愛情?
もちろん全部大事ですが——
答えは、
お天道様の光。
やっぱり光は超重要。
葉っぱが光を受けて光合成し、
糖を作り、
その糖がぶどうに送られる。
つまり、
光の当たり方=甘さ
と言ってもいいくらい。
でも、光は“強すぎてもダメ”
ここがぶどう栽培の面白いところ。
実は光って、
強すぎてもダメ。
・強すぎる
→ 光を使い切れず葉焼けやストレス
・弱すぎる
→ 光合成不足で葉っぱが弱る
つまり必要なのは——
“ちょうどいい光”。
そのために、
葉っぱ全体へ光が均等に当たるよう
枝を配置していきます。
理想は“葉っぱ2〜3枚重なり”
では、どれくらいが理想なのか。
品種によって少し違いますが、
一般的には
葉っぱが2〜3枚重なるくらい
が良いと言われています。
つまり——
広いぶどう棚にある
約3万本の枝を、
「葉っぱ2〜3枚重なり」に
調整していく。
……繊細すぎる。
秘儀“捻枝(ねんし)”
しかし問題があります。
ぶどうの枝、
思った方向に伸びません。
四方八方へ自由奔放。
そこで使うのが、
ぶどう農家の秘儀——
捻枝(ねんし)。
枝を少しねじりながら、
向きを調整して
狙った場所へ持っていきます。
これがまた難しい。
ぶどうの枝、めちゃくちゃ折れる
ぶどうの枝って、
本当に繊細です。
・引っ張る → 折れる
・動かす → 折れる
・風が吹く → 折れる
しかも、
根元から。
「え、そこ!?」
という場所から急に折れます。
なので、
慎重に、慎重に。
少しねじって、
少し曲げて、
ゆっくり棚へ固定。
一本一本、未来を配置する
誘引は地味です。
でも、
ここで枝をどう配置するかで
・光の当たり方
・風通し
・病気の出方
・甘さ
全部変わってきます。
つまり、
今やっている作業が、
夏のぶどうの味につながる。
そんなわけで今日も、
ねじって、
ひねって、
折らないように祈りながら誘引中。
すべては、
あま〜いぶどうのため。
妥協なしで、
今年も頑張っています
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